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誰も心の底から応援できない状況というのは、むなしいですね・・・
チェンソーマンへの怒りと恐怖で錯乱する民衆。その民衆の何人かを支配してチェンソーマンを救い出そうとするナユタちゃん。
ナユタちゃんの方が完全有利かと思いきや、ナユタちゃんが支配できる人数はたったの3人だったんですね。これでは場はより混乱した状態にしかなりません。
唯一の味方であるフミコちゃんに助けを求めますが、なんとフミコちゃんは拒否。
「公務員なので命がけで助けるのは仕事の範疇じゃない」
「ナユタちゃん一人で頑張ってください!」
私たち家族(犬、猫)を焼かれたんだよ!とナユタちゃんが訴えても
犬や猫はなあ・・・人よりもよほど優しい存在なんだぞ!!!(私の中の何かに触れる)
見損なったぜ、フミコちゃん!!! 罰として私と付き合え!(え?)
まあ、この辺りのフミコちゃんの台詞はどこかわざとらしかったので、裏に何かの意図がありそうですけどね・・・
さて、孤軍奮闘せざる負えなくなったナユタちゃん。その状況では悪魔らしさより、良くも悪くも”人間らしさ”が見えましたね。
あくまで自分は子供というスタンスを主張し、襲い掛かろうとする大人たちを牽制します。合理的な判断と言えますが、悪魔としてのプライドを捨てているようにも感じました。
デンジを助けた際には「私がいなくてもいいなんて・・・大間違いだったでしょ・・?」と怖いヤンデレみたいなことも言ってましたね。そこに「人間らしい」執着が見えたような気がしました。
また、デンジというお目付け役がいなくなって、人間を殺し放題の状況になっても心の底から楽しいとは思えないナユタちゃんが一番印象的でしたかね。
ナユタちゃんはデンジよりもよほど「普通」に近づいていたのかもしれないなあ。
そんなナユタちゃんを寄ってたかって攻撃しようとする周りの大人たち。見た目の構図は最悪ですが、彼らを一方的に責める気にもならないですね。多くの偽チェンソーマンが突然出てきて破壊しつくしたうえ、仲間の何人かは悪魔の力により突然裏切って襲い掛かってくる。そりゃあ、正常な判断できませんわ。
ネットのどっかの掲示板みたいに、適当なこと言いやがるやつもいたので完全に同情できるわけではありませんが、100%で責める気にもなりませんでした。
ナユタちゃんもナユタちゃんで自分の子供という見た目を自覚したうえでの計算高さもところどころ目に入るので、なんというか、あんまり肩入れできなかったですね・・・
う~ん、誰も責めれないし、誰も応援できない、複雑な状況でした。
ただし、てめーはダメだ。
大人しくやられとけ!しつこい奴だな!ほんとに!
ということで、今回はここまで。
今回の登場人物の誰もかれも身勝手で、誰もかれもに少しずつ共感できる・・・って感じでしたね。
読んでいて、何とも言えない寂しさがありましたね。人の生々しい醜さを見せつけられたような気がしました。極限状態になったら、みんなこうなるんだろうなあ。
この状況で、私だったら誰の側に付くんだろうか・・・。
・・・・やっぱりナユタちゃんですかね。
可愛いから(おい)
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