5月20日発売のファンタジア文庫の新刊が下記になります。
詳しくは下記HP
電撃文庫は40%位が2巻だったのに対し、ファンタジア文庫は半数が新作。これが多いのかは分かりませんが、漫画に比べるとライトノベルは新作が多いなとは思います。別の視点から言えば、ライトノベルを継続して出すことの難しさが表れてるのかな・・・。
新作の試し読みを読んでみたので感想などなど・・・
「憧れの年上幼馴染が大人気女優になって同じ高校に転入!?」初恋を応援してくれる幼なじみとのラブコメ
結斗の初恋は小学生2年生の時に姉の友達である彩花。彩花は親の都合で引っ越し、そこから全く連絡も取らなかったが、結斗は彩花にずっと恋をしており、彩花の言葉を胸に頑張って成績は進学校でもTOP。現在は水泳界のホープである幼馴染の澪と腐れ縁のような関係で過ごしている。彩花の現状を知りたいと燻っていたところに姉から連絡先を渡され、意を決して彩花に連絡。すると「近々会いましょう」の言葉が返ってくる。疑問に思った結斗の前に転校してきた大人気女優 十条アヤ — 本名:九条 彩花が現れる。
なんという男子学生なら1度は憧れるシチュエーション
私が書いたあらすじだけ見ると彩花がメインヒロインのように思いますが、タイトルから恐らくメインヒロインは澪。公式のあらすじを見ると、今アニメ化している「おさまけ」1巻の内容に近い気がします。(まあ、あちらは復讐が目的ですが)。キューピット役がいるラブコメは
①キューピット役が裏で策略を練っていた(おさまけタイプ)
②キューピット役が実は主人公を好きだったと物語後半で気づく。
③キューピット役をやるうちに主人公とキューピット役に恋心が芽生える。
の大きく3パターンあると(個人的に)思います。で、試し読みを読む限り澪ちゃんは策略練るタイプではないので①は違うと。そうなると②か③なのですが、まあ試し読みの段階で澪ちゃんが結斗を好きなのはバレバレであり②の展開だった場合のインパクトは薄く、あとは③ですがこれは物語の序盤の好感度はお互いマイナスの方が盛り上がると思うのでお互いが仲のいい結斗と澪の関係ではちょっとな~と思います。ちょっと物語の展開の予想がつかないので楽しみです。
「聖女というよりは不思議ちゃん?」放課後の聖女さんが尊いだけじゃないことを俺は知っている
特別親しい友達もおらず、毎日を退屈に過ごしている大和。そんな彼は、その美しい外見から聖女と呼ばれる聖良が夜の繁華街に向かっているのを見つける。夜中に出歩くのは危ないのではないかと言う大和に対し、一緒に遊ぼという聖良。大和は聖良とともにゲームセンターやカラオケで朝方まで遊び、クールで堂々としながらも一緒に、純粋に楽しんでくれる聖良に興味を持つ。次の日、学校で誰とも親しくしていなかった聖良が大和にいきなり声をかけてクラスが騒然。大和は聖良を連れて屋上まで一旦逃げるが、そのまま聖良に付き合って午後の授業をサボってしまう。大和の退屈な日常が変わる予感がした。
試し読みで感じたのは、なんと言っても聖良というヒロインの魅力。容姿端麗で学校に親しい人がいないヒロインというと、クール系かキツイ系か、周りを拒絶するようなヒロインを思い浮かべますが彼女はそのどちらでも無いです。表現があっているかは分かりませんが、不思議ちゃんというかんじでしょうか。周りとは親しくしないが、大和が声をかけてきた時のように邪険には扱わない。すれている感じはしないのに深夜のゲームセンターやカラオケで堂々と遊ぶ。基本感情の揺れは大きくないけど大和との遊びを純粋に楽しむ。
聖良の純真無垢なんだけどミステリアスなところに凄く惹かれました。
「闇堕ちヒロインを恋に堕とす!!」闇堕ちヒロインを幸せにする計画 ~魔本使いの少年と予言《首切り姫の絶望》否定~
魔法の才能は無かったが主君を守るために衛兵となったリオ。お茶会での爆発テロに巻き込まれ、皇女シャルナと姉トトを救い出す際に予言の本を拾う。その予言の本から「皇女シャルナは闇堕ちし、多くの人間を殺す」と忠告された。半信半疑のリオであったが、実際に予言の本に救われたのは事実でありシャルナを闇堕ちから救うための行動を開始する。その方法とはーーーシャルナを幸せにすること!?
試し読みの段階では色々と私の予想とは違う方向に転がった作品。シリアスな方向を予想していたのですが、女心を分からない主人公が予言の本にツッコミを入れられながら皇女を落としていくラブコメに近い雰囲気を感じました。世界観の設定が面白く、異世界ではなく現代が滅んだあとの未来だったり、魔法は現代での(?)超能力のことだったりします。独特の世界設定の中で繰り広げられるラブコメと言う感じなのかな。
しかし、リオ君。女の子を喜ばせるために甘いものを食べさせるのという発想も安直だと思うのに、その発想をもとに持ってきた食べ物が砂糖はどうかと思うよ・・・。
「思わぬ方向から来たダークホース」VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた
ブラックな会社で精神を病んでいた淡雪。そんな彼女を癒してくれたのはVTuver運営会社「ライブオン」のVTuverたち。そんな中募集されたライブオン3期生に見事受かり、清楚系としてVTuverデビューをしたものの、いまいちパッとせず・・・。ある日、PCの不調により配信を切り忘れてしまった淡雪。そんなことを知るわけもなく素の淡雪、ストゼロを飲み見事に酔っぱらい他のVTuverの配信をみて下ネタを連発・・・を世界中に配信してしまった。大炎上するかと思いきや、まさかの大バズリ。悩んだが、淡雪は素の自分(ストゼロを飲んだ自分)で配信に臨む覚悟を決めた。
清楚な彼女が淫らに堕ちるとき(ストゼロ飲んで自己堕ち)
試し読みの部分だけで滅茶苦茶に笑いました。個人的にVTuverにはあまり詳しくはないのですが、Youtubeの生配信をしている配信者の言葉と視聴者のコメントで本文の半数以上が成り立っています。最初は淡雪ちゃんとしてちやほやされていたはずなのに、試し読みの終盤では「ストゼロ」か「シュワちゃん」としか呼ばれなくなったのは面白すぎました。視聴者コメントの書き方やネタも実際の配信のコメントに近いような気がして、作者の七斗先生が本当に配信好きなんだろうなと感じました。試し読みの段階で爆笑したので本作が楽しみです。
まとめ
新作4冊ですが、「闇堕ちヒロイン・・・」もラブコメとして含めるとラブコメ多めかな。あとはスパイ教室を最近読み始めて凄く面白かったので、早く最新刊に追いつきたいです。
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