推しの子 第十話 感想 かなちゃんの欲求と自己否定のずれ。そこが魅力的なのがまた・・・

推しの子

かなちゃんの曇り顔は好きだけど、別に不幸になってほしいわけではないのは分かってほしい。(誰への言い訳?)

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かなちゃんのずれ

かなちゃんの魅力がたっぷりの10話!

かなちゃんの先天的な特徴と後天的な特徴のずれが如実に表現されていたように思います。

かなちゃんの先天的な特徴とは、チョロい、もとい人から頼られたり、持ち上げられることに喜びややりがいを感じること。

特に子役時代はその特徴がよく出ていたように感じます。あの年齢で仕事に対する意欲は高かったですし。それが傲慢な方向にも出てたけど。

売れなくなってからも、この業界にしがみついてたのは自分が周りから期待されている喜びを感じたいからなんじゃないでしょうか。そうでなければ、お金とか見栄とかではなく、芸能界に居続ける理由はないと思います。

一方で、後天的な特徴は自分は大したことないという自己否定。

かなちゃんの子役時代の栄光に周りが縋りつき、勝手に持ち上げて、勝手に失望するということを繰り返されてきました。周りの期待に応えることに喜びを感じるかなちゃんにはかなりきつい状況だったことが分かります。

この経験から「私なんて大したことない」という自己否定の暗示にかかってしまったかなちゃん。アイドルのセンターになることをかなり嫌がってたのもこの自己否定から来ているのだと予想できます。

先天的な特徴である「周りから期待されたい」という欲求。後天的な特徴である「私は期待に応えられない」という自己評価。欲求と自己評価がこれだけすれ違えば、かなちゃんの行動がちぐはぐになるのも納得ですね。

彼女が言っていた「この口は私の気持ちと逆のことを言う」はこのすれ違いから生まれたものかもしれません。

しかし、このチョロさと自己否定が彼女の魅力だと思うので、(これらが無ければかなちゃんというキャラはここまで人気にならなかったんじゃないかな)悩ましいですね。彼女には幸せになってほしいのですが・・・。

でも、やっぱりかなちゃんは曇り顔が似合ってるんだよなあ(それはオマエの性癖)

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やっぱりお似合いの二人

前提として私は断然あかねちゃん派なのですが(要らない前提)

やっぱりアクアとかなちゃんはお似合いですね。面倒くさい同士で。(あかねちゃんも面倒くさいけど)

アクアはぴえよん様に変装してB小町のアドバイスをしましたが、まあメインはかなちゃんのフォローですよね。かなちゃんがアクアを拒絶してるからという理由でぴえよん様に変装してアドバイスをしてましたが、多分あかねちゃんには同じ状況でも変装してのアドバイスなんてしなかっただろうなと思います。

アクアは「傷つくのが怖い」と言ってましたが、周りの批判を気にしないで我が道を行くアクアを傷つけられるのはかなちゃんくらいじゃないのかなあ。

そう考えると、やっぱりアクアにとってはあかねちゃんよりもかなちゃんが特別なんですね。ちくしょう。

それにしても、ちょっと話しただけでぴえよん様(中身はアクア)に心を許すかなちゃん、マジチョロい。マジで悪い男に騙されないか心配・・・。

業界歴も長いから人を見る目はあると思うけど・・・合コンとかでは本当に気を付けてね?

ぴえよん様をアリだなあって思った理由に「年収1億」が入ってたのが本当に心配だよ。人の魅力はお金だけじゃないよ!

・・・うん? なんで、お前はぴえよん様だけ「様」つけてるんだって?

だって、年収1億だし。

ということで、今回はここまで!

表情豊かなかなちゃんが可愛いかったですね~。

上でも書きましたけど、アンバランスなところが魅力的でした。

欲求と自己否定のずれ以外にも、子供らしい情緒不安定なところと身に着けるのが早すぎた周りの人を背負うという責任感のずれも良く表れていました。

本人としてはそこのずれが苦しいんでしょうけど、視聴者としてはそこのずれが魅力的に見えるというジレンマ・・・。悲しいことですが、やはり女の子の曇り顔が最高ってことですね(論理が飛躍)

他に印象的だったのはルビーの先生への気持ちが思ったよりも重いってことですね。アイドルになるのは先生が「もしアイドルになったら推しになる」と言ってくれたからとルビーは口にしていました。

彼女がアイドルになる理由はアイではなく先生の方が大きいのかもしれないと考えると、天童子さりなの先生への想いは本当の恋だったのかもしれないなあ。

ルビーとしてアイドルになれば先生が推しになってくれるかもしれないという希望を口にした彼女をみるのは、何とも複雑でしたね・・・。


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