「戦死者なし。戦場で死ぬのは豚のみ」86 1話感想

アニメ

「86-エイティシックス」は書店ではよく見かける作品であり、すごく気になっていた作品でした。しかし、日常系とは違い、この手の作品は読む際にパワーがいるのでなかなか手を出せずにいました。今回、アニメ化したことで作品に触れる機会ができましたが・・・少年少女たちが戦場で命を落としていくシリアスさ、その中で立場の違う男女が絆を育んて行く(はず)展開、完全に私好みの作品です!1話見終わったときには「これだよ!これ!」と心の中でガッツポーズを取っていました。

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人とは認められない戦場の兵士

参照元:86-エイティシックス-

この作品の世界では共和国と帝国が争っています。主人公たちは共和国であり帝国から定期的に攻め込まれているようでした。(ちなみに戦闘の方法は虫のような構造をした戦闘機に乗り込んでいます。)

本国を支配しているのは銀髪(?)の人種であり、実際に戦っているのはコロラータと呼ばれている人たちです。感覚を共有?することでコロラータたちを指揮しています。支配している側はコロラータたちを人間とは思っておらず、戦場で死んでも「戦死者」と考えません。だからニュースでは「無人機の損害はありましたが戦死者は0です。」と言います。戦場で死ぬのは人ではなく、あくまで豚だと。私はこの部分に何とも言えない薄気味悪さを感じました。勿論、倫理的な問題もありますが国の構造として凄く矛盾しているなと。歴史上、ほかの人種を人扱いせずに戦場に放り込むことはあります。しかし、大抵本国の人間も戦場で戦っています。それは自分たちの国は自分たちで守るんだという誇りがあるからです。この共和国ではコロラータたちに自分の国を守ってもらっているのに、そのコロラータたちを人扱いしません。じゃあ自分の国を自分で守っていない彼らは何なのか?この矛盾は遅かれ早かれ、共和国を亡ぼすような気がします(多分)。

ヒロインのミリーゼ(軍の少佐)は作中で唯一、戦場で戦うコロラータたちを人として扱いますがコロラータたちは他の者たちと同様に嫌っています。まあ、自分たちの命を使って戦争をするのには変わりないので当然といえば当然ですね。最後、主人公たちのいるスピアヘッドに着任の挨拶をしましたが当然のように嫌悪感を持たれ、スピアヘッドの1人は声から女だとわかると雌の豚の絵を描きました。これは自分たちが豚呼ばわりされている意趣返しですね・・・。

また、このスピアヘッドのリーダーであるシンエイは死神と言われているようで、感覚を共有する指揮官たちの精神を壊すようです。また、仲間たちから「どうせ死ぬなら死神に導かれて死にたい」と言われており、何かしら特殊な能力を持っていそうです。

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あまりにも危うい力関係

参照元:86-エイティシックス-

人として認められていない様子から最初、戦場で戦っているのはクローン人間か何かで、感情が乏しく普通の人とは明らかに違うのかと思っていました。しかし、実際に出てくるのは喜怒哀楽のある普通の人間でした。違いと言えば共和国本土にいる人と髪の色が違います。詳しい設定を見ていないので分かりませんが、人種差別からこのような関係に発展したのかな?

しかし、この共和国の軍、かなり危うい状況だと感じました。本国の兵士たちは完全に腐敗しており、基本的に戦っているのは支配されているコロラータたち。反乱でも起こるようならひとたまりもないです。何かしら安全装置はあるのでしょうが、(首に付けたユニットで攻撃するとか)それにしても、あまりにも本国の人は危機感がないと感じました。まあ、人とは思っていないから、反乱されるとも思っていないのかもしれません。

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まとめ

支配されている側の人たちを思いやるヒロインと、当然のように支配層を憎む主人公たち。命を懸ける戦場で(おそらく)お互いのことを深く知り、(多分)絆を深めていく。うん、私のためにあるかのような作品ですね!ちょっと亡国のアギトを思い出しました。

いや~毎週の楽しみがこれで増えました!このアニメが終わったら原作買いに行こう。

敵側の詳細がよく分からないので2話以降で分かるといいなと思います。

しかし、アンダーテイカーとか横文字が多くて・・・その・・・格好良すぎだろ・・・


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