S級ギルドを追放されたけど、実は俺だけドラゴンの言葉がわかるので、気付いたときには竜騎士の頂点を極めてました。 1巻 感想

ファンタジア文庫

小説家になろう 月間総合ランキング第1位。

累計PV2000万超のweb大作小説が文庫化。

タイトルから分かるように、

周りには理解されない特別な力を持った主人公がトップの集団から追放されることになるが、逆にソロになったことで力を発揮し見下していた連中を見返していくという

今流行りの典型的な成り上がりもの。

正直、展開は大体読めましたが、主人公へのヘイト管理がしっかりしていたことと、主人公が持ちあげられる展開に無理が無かったので、すらすらと楽しく読むことができました。

ネタバレありです。

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あらすじ

WEBで話題沸騰! 規格外竜騎士の圧倒的無双ファンタジー!!

超一流の竜騎士集団――S級ギルド『リントヴルム』から、
とある理由で追放された少年・シリル。
彼が隠し持っていたのは……
竜と“会話”ができるという、常識破りの能力だった!

ユニークな竜たちと出会い、自らのギルドを立ち上げたシリル。
その驚異的な素質ゆえか、ギルドのレベルは史上最速の勢いで急上昇!
極秘任務の中で命を救った姫にもその腕を認められたシリルは、
規格外な竜騎士として名を馳せていく――!

周囲の少女や竜たちに愛されながら快進撃を続ける彼は
ついに『神の子』と呼ばれる伝説の竜と対面することになり……!?

世界最高の竜騎士による圧倒的無双ファンタジー、開幕!!

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特徴

ドラゴンが戦いの戦力、ものの運搬などの人々に欠かせない「もの」になっている世界。

主人公はドラゴンと会話ができるという能力を持っているため、ドラゴンと意思疎通を図れるという利点を活かして、効率良く共同作業ができました。

しかし、ドラゴンを「人」として扱う主人公と、ただの「モノ」として扱うギルドでは価値観が全く合わず、ギルドを追放。

ソロでドラゴン使いとなった主人公はドラゴンを大事にするという信念のまま行動していき、ドラゴンとの特別な絆を築いていくことで、他のギルドを圧倒する力を身に付けていきます。

複数の行にわたる文章がほとんどなく、文章も読みやすいためすらすらと読み進めていくことができます。

それでいて、盛り上がり所はしっかりと抑えていたので楽しみながら読めました。

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魅力

主人公にヘイトを向けずに読めるとことろが良いかと。

特別な力を持つ主人公の成り上がりものだと、都合のいい展開が多くなったり周りのよいしょについていけなくなったりと、嫉妬込みで主人公に悪感情が向けられがちです。

しかし、今作の主人公はドラゴンが非道な扱いを受けている世界で、数少ないドラゴンを大切にする人間であり、嫉妬を向けづらい主人公でした。

また、ドラゴンと会話できることが周りには理解されないため、周りが賞賛するときも、戸惑い有りでの賞賛であり一方的によいしょする展開は無かったです。

ほかには可愛いドラゴンたちも良かった。

人間のように会話でき、それぞれに個性があるドラゴンたち。

しかも主人公の仲間になるドラゴンはほとんどが女の子であり、奇妙なハーレム状態となっていました(笑)。

対等な関係でありながら、可愛いペットの様でもあったドラゴンたちが愛おしかったです。

個人的には典型的ツンデレのコレットが凄く好みでした。

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所感

やりつくされている、言葉は悪いですが典型的ななろう展開でも

設定やキャラクターの言動に気を配り、丁寧にストーリーを作り上げていくことができれば

しっかり楽しめると示した作品のような気がします。

ある意味、ライトノベルらしく気楽にストレスも少なく楽しめる作品でした。

ネガティブなところとすれば

どうしても展開は読めてしまうため、あまり驚くような展開は無かったこと

あとは1巻は完全にプロローグだったため、一つの物語としてはスッキリ終わらなかったことがあげられます。

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まとめ

凄く丁寧で読みやすい作品。

タイトルの割に(?)万人に勧められる作品かなと思います。

あと、あとがきで台湾人ライトノベル作家と書かれており、びっくりしました。

日本人である私よりも日本語がしっかりしている・・・作家さんと比べること自体が失礼か。


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