推しの子 百十九話 感想 ルビーは「母親」から解放されることができるのか・・・

推しの子

・・・なんか・・・胸がむかむかするような気持ち悪さに襲われる・・・

出典:「推しの子」赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社

監督たちが代理店の天童子まりなさんと(取り巻きの若い女性)と飲みに行ってました。

・・・言い方悪いかもしれませんが、50代の人が若い人との飲み会でこのノリは引く。

しかも初対面相手に。

あざとさ出すためのウインクやめてくれ!無理!

出典:「推しの子」赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社

ちなみに代理店の人との飲み会と聞いてアクアはすぐに「若い綺麗な女の子にちやほやされてんだろ」と見抜きます。

モデルや女優がもてなしてくれるキャバクラみたいなものですかね。

全くこれだから芸能界は・・・羨ましい。

出典:「推しの子」赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社

監督がそういう場に吞まれることを心配するアクア。

アクアにとって監督が大事な身内であることが分かりますね・・・心配の仕方が10代が40代にするそれじゃないのは置いといて。

今更なんでしょうけど、10代にこんな忠告をされることに監督は違和感覚えたりしないんでしょうかね?

出典:「推しの子」赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社

それはともかく、アクアの忠告に対して監督はこの表情!この発言!

格好いいぜ、監督!

流石、ベテランの業界人!

まあ、予想してたけどね。

この人、アクアのよき理解者みたいな立ち位置ですけど、大人としては結構ダメな気がする・・・

まあ、大人なんて大概そうだけど(社会人の身もふたもない意見)

見事に酒に呑まれた監督をアクアが迎えに来て連れて帰ろうとします。

監督、こういうところでアクアに頭上がんなくなるんですよ?

出典:「推しの子」赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社

アクアがそこで会ったのは天童子まりな

さりなちゃんの・・・ルビーの母親。

娘が亡くなるときも仕事で忙しいと病院に来なかった親でした。

出典:「推しの子」赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社

アクア、殺戮モードの目をする。

天童子まりなは早速、アクアと一緒に飲み始めます。

なんでしょうね・・・。未成年のアクアには炭酸水を勧めたり、しっかりしているところはしっかりしてるし、若い子とも積極的にコミュニケーションを取ろうとするところは良いと思うんですが

・・・なんか、天童子まりなのこの軽薄さに吐き気がする。

出典:「推しの子」赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社

酒が大好きな天童子まりなをみて、アクアの頭によぎるのはさりなちゃんが両親の健康を祈った短冊。

まりなに向かって、しつこく「心配してる家族もいるでしょう」とアクアが言ったのは、この親が少しでも亡くなった娘のことを気にしててほしいと思うアクアの・・・悪あがきなんでしょうね。

そんなアクアに対して満里奈が見せてきた写真は。

出典:「推しの子」赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社

何の不幸もなく幸せに過ごしてきました♪という家族の写真。

うわ~、凄く幸せそうな家族ですね~。

それ、早くしまってもらいます? そのスマホ事割りたくなってくるので。

亡くなった娘の存在を消しているかのような天童子まりなの言動、雰囲気、表情、生き方。

出典:「推しの子」赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社

・・・・・・あ、はい、ソウデスネ。

初めてですね。

憎いとか、ムカつくとかではなく、単純に漫画だとしてもこのキャラのこと見たくねえ、と思うのは。

表現しにくいんですが・・・あえて言うなら・・・生理的に無理って感覚です。この人を見るだけで気分悪くなって吐き気がする。

出典:「推しの子」赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社

一方、アイの役を練習するルビーに、指導するかなちゃん。

母親から愛されてないと認めるシーンに対しての解釈の違いが出ます。

かなちゃんは・・・いや、脚本はこのシーンを「母という存在への依存から自分を解放するシーン」と捉えていました。母親からの承認欲求から解放されるというイメージでしょうか。

見方によっては悲しいシーンかもしれませんし、10代のころの私がこのかなちゃんの解説を読んだらピンと来てないかもしれませんが、今ならちょっと理解できる気がします。

・・・私は悲しい大人になったのかな・・・。ダメな大人な自覚はあるけど。

しかし、ルビーは

出典:「推しの子」赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社

母親から愛されないということはありえないという認識をしてました。

たとえ、態度や行動に現れてなくても親は子供を愛するはずだと。

アイという自分にとって理想の親ができたとしても、さりなちゃんの頃の「あの」親からの愛を諦められないでいるんですね・・・。

まあ、今回、「あの」親はあんな感じでしたけども・・・・救われない・・・

ということで、今回はここまで。

アクアとルビーにとって、アイは自分たちを愛してくれた母親であると同時に、自分たちが憧れていたアイドルでもあるわけで、アイを何の引っかかりもなく自分たちの親とは見れないのかもしれないですね。

だから、二人とも「親」と聞いて無意識に思い浮かべるのは生まれ変わり前の親になるのかも・・・。

特にルビーは生まれ変わり前の親への執着がいまだに根深そうな感じです。

・・・この映画を通じて、生まれ変わり前の親(天童子まりな)から解放されるかが、ルビーの大きなテーマとなるのかな・・・?

その親である天童子まりなは個人的に吐き気がするほど見たくないキャラですが、アクアへの家族の写真を見せた対応は別に異常でもないんですよね。初対面の相手に自分の亡くなった娘のことを話すかと考えると、そっちの方がハードル高い気がしますし。「私の家族は仲がいいんだよ?安心して?」という意図であの写真をアクアに見せたとすれば、まあ理解はできます。

それはそれとして、生理的に無理なキャラですが。

役作りのことも考えるとルビーも天童子さりなと出会う流れなのかな・・・あんま見たくないなあ・・・。というか天童子まりなをもう見たくないなあ、私の精神衛生的に。


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