今のペルソナの形を作り上げた原点、ペルソナ3。
そのペルソナ3のリメイクが2024年に発売されることが決定しました。
ずっと待ち望まれていたペルソナ3リメイクの開発経緯や目指しているもの、リメイクでの変更点などを4gamer.netさんのインタビューをもとにまとめて、最後に私のP3リロードへの蛇足の期待をかきました。
製作までの経緯
実際に制作に進んだのは2019年の終盤。ペルソナ5Rが発売された後とのこと。
P5Rが終わって、ほぼそのメンバーがスライドするようにP3リロードの開発チームになったようです。
新作もリメイクも発表されずにちょっとした騒動となったペルソナ25周年year(2021~2022)で、せめて作ってることだけでも発表できなかったのかという疑問が生まれますが・・・
P3リロードのテーマは「P5のような感覚でプレイできるP3を目指したリメイク」
世界観やストーリー、登場キャラクターといった要素はオリジナル版を変えないようにする一方で、海外のファンにとってはペルソナと言えばP5になっていることを踏まえて、P5のようなプレイ感を目指したようです。
注意点としてはFESやポータブルでの追加要素は基本的に入っていないことですね。
追求した遊びやすさ
今のペルソナの代名詞であるカレンダーシステムやコミュシステムを搭載したのはP3から。
P3が現在のペルソナの原点となっている一方で、ゲームとして粗が目立つことも事実。
そこで、P3リロードでは遊びにくさを見直したということ。
代表例としてはP3のみに搭載されていた体調システムの廃止。
突然崩れる体調によって、ユーザーが事前に立てていた予定通りに行動するカレンダーシステムとの相性が良くないと判断。ランダム性によってプレイヤーが選択する楽しさに影響が出てしまうと考えたようです。特にペルソナのもう一つの大きな特徴であるコミュに対する影響を気にしたようですね。
そのコミュですが、1周での全コミュMAXはオリジナル版ほどシビアにはなっておらず、難易度としてはP5と同じ感覚のようです。
どの媒体だったかはちょっと忘れてしまったのですが、確か女性キャラに二股(・・・二股どころじゃないかもしれませんが)がバレてしまった時の関係が破綻してしまうシステムも廃止されたという情報を見た気がします。関係悪化まではあるとのことでしたが。
ストーリー
先ほどもあったように、メインストーリーやコミュなどオリジナルにあるエピソードは基本的にそのままとのこと。
ただし、世界観や人物を深掘りする新規シナリオの追加はあるようです。
特にオリジナルにおいて男性キャラは主人公とのコミュが無かったので、その辺りの補完をするとのこと。
この補完と関係あるかは分からないですが、ファミ通のインタビューでは”一方、その頃”のように群像劇ならではの追加ストーリーがあることを示唆されていました。
ボイス
すべて新規に収録というかなりの力の入れようです。
またボイスが入る箇所がかなり多くなったようで、P5ですら部分的なボイスだったコミュでは、ランクアップ時には全段階でしゃべるとのこと。
勿論、シリーズ最大級のボイス量となるようです。
タルタロスの探索
P3の特徴の一つであり、賛否両論分かれるところでもあるタルタロス。
リメイクを行ううえでの改善点として真っ先に上がったと言います。
タルタロスは、入るたびに各階がランダム生成される250以上の階層のダンジョン。同じような風景が続き、単調なプレイになりがちな欠点がありますが、ガッツリ世界観やストーリーに直結しているため、P5のパレスのように多種多様な雰囲気を作ったり、ギミックを入れるなどをして大きく作り直すこともできない。
そこで一つひとつの細かい要素の積み重ねで、飽きずにダンジョン攻略を楽しめるものを作り上げたとのこと。
例の一つとしては仲間同士の会話。一定の間隔でここでしか聞けない話などが発生するようです。
他にはちょっとしたことや視覚的な変化を加えて、だいぶ退屈しないものにはなったと話されていました。
タルタロスの扱いについてはかなり困っていた感が出てましたね(笑)
キャラクターモデル バトル
P5に近づけるということで、キャラクターモデルはオリジナルに比べるとスタイリッシュ寄りのようです。
女の子が可愛くなっていればそれでよし!
バトルの方は、P3の戦闘の難易度を格段に跳ね上げた、勝手によく分かんない行動をする味方のAI操作は廃止とし、それ以降のペルソナと同じように主人公以外のキャラもプレイヤーが指示を出せる形に変更。
メインキャラクターたちはなるべく等しく活躍できるよう、スキル面も込みで考えて調整も加えられているようです。
個人的な期待
ようやく来たか!ペルソナ3リメイク!
と個人的には歓喜の涙を流しています。
製作側の方々のインタビューを呼んでいると、
- 海外への展開をかなり意識している
- 大体、完成している
- ペルソナ3への愛は伝わってくる
辺りが、印象が強かったです。
海外同時発売も決定していることも含めて、海外のファンへの意識は大分強いですね。
P3リメイクは海外のファンに昔のシリーズを知ってもらうことが、大きな目的の一つなのかもしれません。
大体完成しているという話は、一ファンとしては安心材料です。発売日がざっくりとしか決まってないのは懸念材料ですが。個人的には発売延期も可能性には入れてあります。(P5の経験を活かす)
そして、製作側の方々にペルソナ3への愛情が深くあることがインタビューから伝わってきました。今回は実際にP3をプレイしていた方も多くいるようで、いかにP3の尖った魅力を損なわずにリメイクするかについてかなり議論が白熱したという話はファンとしては頼もしいかぎりです。
・・・まあ、気合入りすぎて空回った作品も何作か知っているので、ちょっと怖いところでもありますが。
気が早いですが、P3リメイクが終われば、今度はP4リメイクでしょうか。
期待が高まる一方、P6はいつになるのかが心配・・・というか、怖いです。生きてるうちに出るんだろうか?
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