「戦場という名の処刑場」86-エイティシックス- 7話感想

86-エイティシックス-

絶望的な状況に更に絶望的な状況が付け加えられていくー!!!

アニメが面白すぎて、本で早く続きを読もうか迷っている今日この頃です。

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忘れないでくれますか?

URL:https://anime-86.com/story/?id=07

圧倒的物量の攻撃を受け、日に日に戦力が減り続けるスピアヘッド。レーナはこの状況を改善しようと師団長のジェロームに必死に掛け合います。すると、意外にも東部戦線の戦力の補充と補給は決まっていると師団長は告げました。だからレーナは安心して革命祭に出なさいと。

革命祭(独立記念日みたいなものかな?)の日、黒のドレスを着て特に楽しむ気がないレーナにシンが連絡をします。何かあったのかとレーナが聞くと「いつもの時間に同調がなかったので、こちらから連絡しました。」とシンが言いました。

「かぐや様は告らせたい」 赤坂アカ 集英社

兄貴の話をしてから、シンが凄く気を許している気がする!!!

良いですね~。こういう、じっくりと確実に仲が深まっていく感じは凄く好きです!

そんな私の浮かれた感想とは逆行して、話はしんみりした方向に。レーナが送ってくれた花火をスピアヘッドの面々で楽しんでいるとの報告に、兵役義務が終わったら今度は共和国の花火をみんなで見ましょうとレーナは告げます。町が明るすぎるせいで全然趣がない花火に笑ってしまいますよと。その言葉を曖昧に返し、代わりにシンは言いました。

少佐は俺達の事、忘れないでいてくれますか?

ある種、遺言のような言葉にレーナは返します。

当たり前です。・・・でも・・・その前に・・・死なせません。

前話では桜、今回は花火が出てきました。一瞬で輝きすぐ無くなるそれらはスピアヘッドの生き方を表しているような気がしました。だらだらと生きている共和国の人間よりも一瞬を大切に生きているスピアヘッドのほうが輝いて見えます。それはそれとして、スピアヘッドの境遇は到底受け入れがたいものですが・・・。

それはそうと・・・

URL:https://www.youtube.com/watch?v=yoy3VLc_8Fo&t=8s

ドレス姿のレーナ、めっちゃ色気がありません!?

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86-エイティシックス-の誇り

URL:https://www.youtube.com/watch?v=yoy3VLc_8Fo&t=8s

時は進み、スピアヘッドはレギオンの前進拠点の制圧に向かいます。この拠点は囮であり、自分たちを待ち構えていることはスピアヘッドの隊員たちは分かっていました。しかし、それでもどうしようもない攻撃がスピアヘッドを襲います。初速4000m/s、距離20kmからの長距離砲が正確に砲撃してきたのです。多数の戦死者が出たことで、スピアヘッドは撤退します。

逃げ切れたスピアヘッド。レーナは動揺した様子で戦力の補充を急がせると言います。しかし、シンはその言葉を遮り、無駄だと伝えます。さらに動揺したレーナにシンは言います。

補充は来ない。ただ一人も。決して。俺達は全滅します。この部隊はそのための処刑場です

そしてスピアヘッドという部隊の事実を伝えます。前提として共和国軍の上層部は86-エイティシックス-達を戦場から生きて返すつもりはありません。5年間の兵役義務もその間に戦死してくれるだろうとの見込みの期間となります。しかし、中には戦場で生き残ってしまう優秀な86-エイティシックス-も存在します。それらの人物は86-エイティシックス-の英雄となってしまい、反乱の中心となる恐れがある。だから、そのような人物はスピアヘッドに集められて最も過酷な戦場に放り込まれます。戦死させるために。戦場で勝つことではなく、86-エイティシックス-の戦死が目的なので当然戦力の補充は来ません。来るときは、今のスピアヘッドが全滅した時です。

出典 「ONE PIECE」尾田栄一郎 集英社

もはや、戦争の目的が変わってるじゃん・・・

レーナは驚愕の事実を聞いて共和国の軍人としては言ってはならないことを言います。「共和国への復讐は考えないのか」と。

それについてはライデンが答えました。復讐することは難しくない。レギオンたちを素通りさせればいいのだから。しかし、彼らはこれまでの人生で自分たちを助けてくれたアルバ(支配層)も逆に自分たちを迫害した86-エイティシックス-も知っていました。もちろん、戦場で誇り高く死んでいった多くの86-エイティシックス-も。そのうえでライデンは言います。

クズにクズな真似をされたからって同じ真似で返したら同じクズだ。ここでレギオンと戦って死ぬか諦めて死ぬしか道がねぇなら死ぬ時まで戦い切って生き抜いてやる。それが俺達の戦う理由で誇りだ

彼らは死ぬまでに誇り高く生きることを決めていたのです。

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まとめ

差別され、戦場に理不尽に放り込まれたという経験がスピアヘッドの少年少女たちを誇り高き戦士にしてしまったという皮肉。

しかし、人道的な面をあえて無視すれば、戦争のゴールが見える中で、後に反乱分子になりかねない者たちを今のうちに排除するのは有効といえば有効。(史実でも結構ありますしね)。しかし、問題はその見えているゴールは幻で、実際にははるか遠くはるか困難な場所にゴールがあるということ。なのに優秀な兵士を無駄に使い捨てるのは愚策中の愚策ですね。おじさまは優秀な上官ぶっているけど、やっていることは共和国を確実に滅亡へと導いている気がするのですが・・・。


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