鬼滅の刃 刀鍛冶の里編 第六話 感想 家族が鬼になるという絶望と太陽の主人公。

鬼滅の刃

玄弥・・・

悲しいのは玄弥のような境遇がこの世界では珍しくないってことですかね・・・。

前回、4体同時に首を切った炭治郎達。
しかし、喜怒哀楽の鬼は倒せません。

炭治郎「4体同時に切ったところで倒せないんだ!」

・・・いやいや・・・4体同時に首を切るのすら難しいのに、それすら勝利条件じゃないのかよ・・・
なんというクソゲー・・・
しかし、鬼たちの動きを一時的に止めてはいるので、その間に禰󠄀豆子をたすけます。

兄妹二人、強く抱きしめ合って・・・炭治郎・・・

なんて羨ましいんだ、ちくしょう。(オイ)
私もこの体型の禰󠄀豆子に抱きしめられたいぜ!(多分死ぬけど)

炭治郎「五体目がいるんだ」

炭治郎は喜怒哀楽のほかに五体目の鬼がいることをつかみます。
・・・元々、戦いの最中の頭の回転は早い方だったけど、刀鍛冶の里編での冴えはちょっと異常なレベルに思えます。

早速、五体目を探そうとしますが、

玄弥が突っかかってきやがります。

「図に乗るなよお!」

「上弦を倒して柱になるのは俺だ!」

今、そんなこと言ってる場合じゃねえんだよ、この野郎!
上弦の鬼に襲われてんだぞ!
こんな時に、そんな絡みかたしてきたら流石の炭治郎も怒るに決まってるだろうが!

「そうか、分かった。俺と禰󠄀豆子が全力で援護する!」

・・・・この太陽のような主人公の陽のオーラ。もうなんか、怖い・・・

首絞めてくる相手に何でそんな真っすぐ見つめられるの?

その後、炭治郎が五体目を見つけるまで禰󠄀豆子と共闘して、戦うことになった玄弥。

鬼との命がけの戦いの中、陽のオーラを放つ二人に戸惑う玄弥が面白かったですねえ。
ここで、二人の雰囲気に反発しないあたり、玄弥も素は良い奴なのかもしれない・・・。

さて、炭治郎は匂いで五体目を探します。
匂いで・・・凄いな!炭治郎‼ ・・・でも鬼ってどんな匂いがするんだろうか・・・
めっちゃ良い匂いしてたらやだな・・・。

そして、ついに五体目を見つけます!

半天狗「大丈夫・・・悪い奴らは喜怒哀楽が倒してくれるぅ・・・」
ハハハハハ・・・極悪鬼が何を言ってやがる。

悪い奴らってのは自分にとって都合の悪い奴らのことを言うんでしょうね。自分中心で物事考えやがって、この野郎!
ちなみに私にとって悪い奴らは、私が仕事でミスしたら私を怒る人たちです!(こいつも半天狗と同類)

炭治郎は玄也に五体目の居場所を伝えて、自分は喜怒哀楽の足止めに回ります。
・・・本当に玄弥が上限を倒すのをサポートするんだ・・・自分は理不尽に怒鳴られたのに。
炭治郎みたいな友達が欲しいなと思う反面、隣にいたら器の違いを見せつけられて気が狂いそうだなとも思います。

一時的に二対四になり、より劣勢になる炭治郎たち。
禰󠄀豆子も串刺しにされてしまいます。
・・・この前からずっと女の子の体に容赦なく・・・もう許さねえぞ! この野郎!

善逸、行け!!!!(お前じゃないのかい)

冗談抜きで善逸がこの場にいたらブちぎれてたでしょうね。

しかし、炭治郎の方は数的不利も何のその。
喜怒哀楽たちと互角・・・時には喜怒哀楽を圧倒します。
炎の剣、強すぎるぜ!!!

あと、積怒も言っていましたが、戦闘の中での成長が凄まじいですね。体力も消耗し、傷も負ってる中で、動きだけは鋭さが増すのはもはや不気味・・・

禰󠄀豆子のほうも抱きついて炎攻撃を直接喰らわせるという反撃に出ま・・・

・・・・・・抱き着いて・・・・・・

おい、哀絶・・・そこ代われ(え?)

炭治郎達が耐える中で五体目の鬼をついに玄弥が見つけます。

小さ!

何だこいつ・・・仮ぐらしのアリエッティのマネか?

てめえみたいなクソジジイが縮んでも可愛くねえんだよ!!!!(辛辣)

真面目な話。小人をみて「気持ち悪っ!」と思ったのは初めてでしたね。
あっ、人じゃねえか。

玄弥はためらいなく首を掻っ切ろうとしますが、

刀の方が折れてしましました。

マジか・・・この小ささで強度は凄いのか。恐ろしいというより、ムカつくな。
手間取ってるところで積怒に後ろから狙われて万事休す。

「俺は柱になって兄貴に認められたかった。」

「そして・・・あの時のことを謝りたかった。」

あ、なるほど。鬼滅の刃の過去編ですね!

ちょっと待ってください、新しいティッシュの箱を用意するので。

・・・よし、さあ良いですよ! 思う存分泣かせてくれて!

玄弥のお母さんは小柄な人だったようです。
そんなお母さんに図体はデカいクソ親父は暴力三昧。それでも、お母さんは子供たちを必死に守っていたと。

もう、この時点で泣きそうなんですが。

ろくでもない親父はほかでもトラブルを抱えており、ある時刺されて死んでしまったみたいです。私としてはそのことを聞いてほっとしましたが、あんなのでも大黒柱がいなくなって玄弥たちは苦しい生活。その家族を支えたのはお母さんと・・・玄弥とのちの風柱でした。

ある夜、母が帰ってきませんでした。
様子を見に行く風柱。一緒に行くという玄弥を断り、他の兄弟と一緒にいるように言います。

「約束したろ。」

・・・少なくともこの頃は風柱と玄弥は普通に仲の良い兄妹だったんですね・・・

そして、夜明けも近いころ、誰かが戸の前に立って・・・ああ・・・やだ・・・

いや、でもこんな小さな子供たちを少年漫画で酷い目には・・・

しますよね。鬼滅の刃だものね・・・

何なら一話の時点で容赦なかったですね・・・。

現れたのは獣のような生物。風柱が追い払い家からは出ていきますが・・・玄弥以外の兄弟たちはすでにこと切れていました。

玄弥もそれを理解しているはずなのに「医者を連れてくるから!もうちょっと頑張れ!」と弟たちを励ましていたのが見てられなかったですね・・・。

そして、夜が明けて明るくなった外に出ていきます。

・・・ちなみにさっきの獣のようなものの正体、なんとなく察しがついてるんですが・・・まさかね。少年漫画でそんな惨いことは・・・

しますよね。鬼滅の刃だものね・・・
なんなら、鬼になった家族というのが一つの大きなテーマでしたね・・・

鬼になった母に止めを刺した兄に向って「人殺し!」と叫んでしまった玄弥。

家族の敵と思って殺害したものが大好きな母だと知って絶望した時に、守った弟に罵倒された気持ちはどれだけ辛かったのか・・・玄弥はずっと悔やんでいました。

でも、これは玄弥を責められないよなあ・・・兄弟を失った後で必死に現実逃避してる中、その兄弟を襲ったのが愛する母だったなんて受け止められるはずがねえよ・・・私なら狂ってるかもしれない。

「家族は俺たち二人で守ろう」

苦しい家庭状況の中で、それでも兄弟が助け合うことで、このような笑顔を見せていた風柱。

今では見る影もない・・・本当に同一人物なのかって顔ですね・・・。

今や自分を弟とも認めてくれない兄に謝れる機会を作るには柱になることが必要。

「柱になれなきゃ柱に会えないのに」

玄弥が柱を目指すのは超個人的な理由なんですね。その理由の根底には鬼がいますが・・・

やはり鬼殺隊は鬼に因縁があるものしかいないな・・・え?恋柱?

・・・あれはノーカンで。

兄への懺悔の気持ちを抱きながら、死を覚悟する玄弥に対して、

太陽の主人公は諦めることを許しません。

「絶対あきらめるな!」

「柱になるんじゃないのか!」

・・・何故だろうなあ。セリフ自体はよくある青臭いものなのに、炭治郎が言うと素直に心に来るのは。

炭治郎の行動から常に他人への優しさを感じるからだろうか。

そんな陽のオーラを存分に受けた玄弥も、お返しをしないわけにはいきません。

哀絶からの攻撃に対し、文字通り身を張って守り、炭治郎に五体目の・・・半天狗の首を斬ることを任せます。
玄弥みたいなキャラがデレを見せるときの私の判定は割と厳しくて、「ハッ!そんなことでデレるとは・・・貴様のツンはそんなものか!?」と思うこともあるのですが・・・もうここは納得でしたね。

むしろ、ここで炭治郎のために体を張らないと男じゃねえ!

玄弥に半天狗を斬ることを任された炭治郎。
半天狗はすばしっこく逃げます。
まるでゴキブリだなあ! てめえにはお似合いの姿だぜ!(・・・悪役?)

玄弥の想いも乗せて・・・炭治郎は刀を振り下ろします!

ということで、今回はここまで!

炭治郎の人としての強さが計り知れない・・・

あそこまで真正面から人とぶつかれるのは、本当に凄いと思いますね。
社会人になってから、人との距離感を保てるようになって正面からぶつかるということをしなくなったので、炭治郎のパワーに見てるだけで圧倒されました。まあ、学生時代も人の斜め下の方向に突き進んでいたので、ぶつかることそんなになかったですけど。(悲しい青春)

玄弥の家族の話は正直予想はついてましたが、それでも見てて悲しかったですね。母は鬼になってから自宅に戻るまで夜明けまでかかっていましたが、これは鬼になった自分を必死に抑えていたからじゃないんでしょうか?
そんな風に考えると・・・やるせないですね。

鬼のせいで家族を失った人たちが多い世界。それを思うと、鬼になった妹を救おうとする炭治郎の行動はこの世界の希望なのかもしれないですね。


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