黎の軌跡 感想 196 ジェラールにさえ同情するヴァンの歪んだ優しさ。

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黎の軌跡 感想196回目!

最後の戦いが始まります。

メルキオルと同じように不死者、魔人の姿になったジェラール。

魔核を解放するためにオラシオンでは計画的に死んだんですね・・。

そのためにクレイユ村を壊滅させ、オラシオンの住民を危機にさらしながら部隊を整えた、と。

清々しいくらいの個人主義。

建前の大義もなく、ただただ魔核を覚醒させたいという理由でここまでの犠牲を出したのは逆に凄いですね・・・。

身勝手すぎるジェラールに憤る裏解決屋ですが・・・

ヴァンはジェラールに謝ります。

私「?」

ついジェラールと同じ反応をしてしまった・・・!

憎しみや怒りを向けるどころか、謝罪をするヴァン。

ジェラールが今のように歪んでしまったのは自分が持っていた魔核のせいだ、と。

ヴァンは裏解決屋。裏の住人にも心を寄り添える主人公ではありますが。

ジェラールにまで寄り添えるのか・・・。

今回の事件の全ての被害者の元凶は自分が持っていた魔核にある。

自分を同情してほしいわけではないのでハッキリと明言はしませんでしたが、「すべては自分の責任」だと感じているようですね・・・。多分、5章あたりからずっと。

今までの主人公であれば恐らく耐え切れなかった自責の念をヴァンだから耐えきれて、ラストバトルまで来てしまいました。それは強さじゃなくて、歪みかもしれませんが・・・。

その想いを、ここまで隠し通されたのは助手たち(特にアニエス)には可哀想ですね・・・。

そしてヴァンに憐れまれて、自尊心を傷つけられてしまったジェラール。

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ジェラール「ア、アンタの責任じゃないんだからね!」

・・・何かジェラールが主人公(ヴァン)を不器用に気遣うヒロインっぽく見えてきた!

この辺りのやり取りを見ると、ヴァンの言う通り本来はここまで歪みのある人物じゃなかったかもしれないですね。

ちょっと乱暴に言うと、ジェラールは小物っぽくて人間味がある感じがします。

魔核というものが帝国のアレと同じで悪意の塊みたいなものなんでしょうか?

ヴァンを殺すことによって魔核の完全なる覚醒を促したいジェラール。

ジェラールは”完璧な恐怖”というものに何を望んでいるんでしょうか。

ヴァンをあくまで魔核の抜け殻としか見ていないジェラールに怒り心頭の裏解決屋。

その中、ヴァンは裏解決屋として引導を渡すためにジェラールと相対します。

憎むべき敵としてではなく、個人的な因縁を晴らすためでもなく、裏解決屋の流儀を果たすために。

ということで、今回はここまで!

ヴァンが優しすぎる・・・!!!(自分には向けられない優しさですが)

直接じゃないのかもしれませんが、自分に人体実験をした組織の幹部を、しかも身勝手な理由で自分を殺そうとしている相手に対して同情できるとは・・・。魔核を所有していたものとして共感できるところがあったのかもしれないですね。

そして、そんなヴァンでも一切同情できなかったメルキオルは逆に凄いな・・・


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