「年齢差50で育む友情」マイインターン 感想

映画

画像URL https://filmarks.com/movies/58836

2015年9月22日公開

監督:ナンシー・マイヤーズ

出演者:ロバート・デニーロ アン・ハサウェイ

会社に入り、働くようになってから年配の方のすごさを改めて感じるようになりました。長年の経験・技術はもちろんのこと、若い人の方が有利なはずのバイタリティー、パワーまで。正直、仕事に対するパワーで私が勝てることはほとんどないです(それもどうなのかという話ですが・・・)

今回、紹介する映画は年配の方の経験や仕事に対する真摯さは今どきの勢いのある若い会社にも必要だよということを教えてくれる映画となっています。またお互いに受け入れることで、例え50近く離れていても友情を育めることも見せてくれました。

この映画はこんな人におススメかなと思います。

 

  • 心温まる人間ドラマが好きな人
  • 映画でしか見れないようなオシャレな風景が好きな人
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登場人物

ベン(ロバート・デニーロ)

電話帳を作る会社で長年勤め、無事定年を迎えたお年寄り。そこそこのお金を持ち定年後の生活も悠々自適に暮らしていたが、奥さんと死別していたこともあり刺激がない生活でもあった。そんな中、シニアインターンの存在を知り、もう一度働くことを望み応募。自分のころとは文化の違う若い会社で最初は戸惑うも順応していき、会社にとって必要不可欠な人材となります。

ベンを一言で表すなら「紳士」。常に清潔に保ち、人に対して穏やかに接します。それでいて仕事に対して熱意を持っており、文化も方法も異なるインターンでの仕事に対し何かできることはないかを常に探していました。仕事に熱意を失っている私にとってはちょっと目を背けたくなる眩しい存在でした(笑)。

シュールズ(アン・ハサウェイ)

服のネット販売を手掛けるアパレル会社を立ち上げ、アメリカ全土まで影響を及ぼす会社に育て上げたやり手の女社長。夫に可愛い娘もおり公私ともに充実した生活を送っていました。しかし、急激に成長する会社に社内の体制が追い付かず、社員は疲労困憊。古い付き合いの同僚に外部からオーナーを招くことも提案され、困惑していました。そんな時にベンが現れます。最初は社内の空気に合わない高齢のベンを避けようとしましたが、ベンの確かな仕事・人間関係の経験と常に紳士的な態度に次第に心を開いていきます。そんなベンの助けの元、会社の分岐点に立ち向かっていきます。

 仕事ができる素晴らしい女性ですが、社内の移動を自転車で行うなど型破りな側面もあります。また人の心を思いやるのが下手です(笑)。今まで担ってきた仕事をいきなりベンに取られてショックを受ける女性社員に対し、何を思ったのか「大丈夫よ!ベンは仕事ができるから」と言って泣かせてしまいます。(そのあとのフォローをベンが行うことに・・・)そんな彼女なので、夫の気持ちも思いやることができず、そこからある問題につながっていきます。(人の心が分からないだけで、普通に優しい女性です。)

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新進気鋭の若者と経験たっぷりの老人の相乗効果

今回の舞台となる会社は「今どきのオシャレな会社」です。会社のフロアに壁はなく一目で全体を見渡せます。社員はPCをソツなくこなせ、社内には上下関係もほとんどありません。今の時代の最先端を行く会社ですが、若者が多いからかあまり人間関係の機微を感じ取れる人物が少なく、またアナログなところ(物の整理など)も無頓着です。そこに経験豊かなベンが登場。物の片づけ、整理の仕方、衣服を整える大切さ、はたまた恋愛相談なども行い自分とは50近く離れた若者たちにアドバイスを送りました。一方、ベンも若者たちから新しい刺激を多く受け、普通では見られない友情が芽生えていました。

ベンの素晴らしいところは、70年生きてきた中で培った自分の価値観、文化とは全く違うものに戸惑いはしながらも、拒絶はしなかったところだと思います。むしろ受け入れようとする姿勢に器の大きさを感じました。

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オシャレだけど主張しすぎない調和のとれたデザイン

この映画に出てくる社内、または自宅の風景、ベンのネクタイをしまうタンスに至るまで出てくるすべてのものがオシャレに感じました。しかし、特典映像でも語っていたように、決して主張しすぎることはなく普通にすんでみたいな~と思うデザインでした。私はオシャレのセンスは皆無な人間ですが、そんな私でも一目でセンスが良いのが分かるデザインばかりでした。(逆に説得力がないような・・・)

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人間関係に気を遣うのは日本と変わらない?

私が作中で感じたことに、海外でも人間関係に気を使うんだなというのがありました。シュールズはやり手の女社長で家事を旦那さんに任せています。そのことがママ友さんたちの間であまり評判がよくないようで(ここも何か日本的だなと、意外でした。)それに配慮する形でシュールズは行きたくないパーティに積極的に参加します。こういう配慮は日本特有で、あまり海外ではないのかなと思っていたため印象的でした。

 また、人間関係とは違いますがベンがきちんとスーツを着たり、上司が来たら椅子から立ち上がるなどの所作が古い礼儀としてとらえられていたことも意外でした。海外では昔から上下関係はあまり厳しくなく、ベンが行っていることは一部のお金持ちの使用人などでしかやらないと思っていたからです。海外(このくくりも大きい考えですが)のことを勝手に判断していたなと反省しています。

この作品では若者と老人(シニア)の友情が1つのテーマとなっている作品だと思います。どちらかが劣っているというわけではなく、どちらにもいいところがあり互いにその良いところを分かち合うことができるんだよと。心温まる作品となっていますので、ぜひ見ていただきたいです。

余計なことですが、ロバート・デニーロはこの作品で初めて見ました。心暖かい紳士にぴったりな人だなと感じたのですが、出演者インタビューを見てびっくり。

誰だこの野性味あふれたイケメンちょい悪親父は!!!

と驚愕しました。

映画の役よりも普段の自分の方が若くイケメンになるってどういうことだよ・・・

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