「心理学を用いて社畜脱出!!」僕の軍師は、スカートが短すぎる 感想・紹介

ライトノベル

著 七条 剛

社会人になって分かりましたが、仕事上の悩みの大半が人間関係です。あの人が手伝ってくれない、あの人はいつも機嫌が悪そうだから頼みにくい、何であの人はそんな意味のない仕事を押し付けてくるのだろうなどなど。こんな時に的確にアドバイスしてくれる人がいたら、それが可愛い女の子だったら(笑)。とそんな彼女のいない寂しい社会人の願いが詰まった作品が今回紹介する「僕の軍師は、スカートが短すぎる」です。心理学を使って、物語上の問題を解決していくライトノベルには珍しい作品となっています。

「おにーさん、助けてくれたお礼に、定時帰り、させてあげよっか」
ブラック企業で終電帰りの日々を送る会社員・史樹。ある夜、路上にうずくまっていた女子高生・穂春を家に泊めることに。穂春はそのお礼にと、史樹の仕事上のトラブルをたちどころに解決してみせた。
どうしても定時帰りしたい史樹と、身を寄せるところを探していた穂春。史樹は衣食住を提供する代わりに、穂春のアドバイスに頼ることにする。
「人は先に親切にされると、お返ししなきゃって思う生き物なんだよ」
二人の同居生活が始まると同時に、史樹の社畜生活は一変するのだった。
サラリーマンとJKの、温かくも奇妙な同居生活ラブコメディ、開幕。

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人物紹介

北条史樹(主人公)

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両親が死別したため叔母の家に預けている妹と二人暮らしをするため、給料の良いブラック(気味)の会社で働くエンジニア。ちなみに妹と一緒に暮らす条件は①家を持つこと②夕食は二人で食べること。ブラック企業勤めなため残業が多く②の条件を達成できていません。性格は「仏」。残業で疲れているのに家の前でお腹が空いて倒れていた高校生に、嫌な顔一つせずご飯を作ってあげるくらい。底抜けなく優しいからか、年下にすごいモテる。ちなみに、必要以上の仕事を抱え込むが仕事自体はできます。

板柳穂春(ヒロイン)

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アイドルグループ &SIX を心理学を応用した戦略で人気にした「軍師」。常に裏方に徹しており、頑なに表に出てきません。ある程度軌道に乗った&SIXから離れて、普通の女子高生になることを望んでいます。母親とは死別。父親との関係は微妙な模様。何の見返りもなく、やさしくしてくれる史樹に心を開きます。明るくて、どこか抜けている性格です。

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心理学を応用して社畜おじさんの環境を変えていく。

心理学を応用して史樹の仕事の負担を軽くし残業を無くす。そして妹と一緒に暮らす条件を達成することが、この物語の目標です。

使用する心理学効果として

ハロー効果・・・何を言ったかではなく、誰が言ったか
アンダードッグ効果・・・人は負けてる方を応援する。
ドア・イン・ザ・フェイス・・・ハードルの高い要求の後にハードルを下げて本来の要求を言う

上記の効果等を使って問題を解決していきます。そのため、問題を解決していく過程の説得力が増している印象がありました。

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むかつく同僚を言い負かすカタルシス

雄山という実際にこういう人がいたら私は会社に訴えるだろうと思う位むかつく同僚がいます(笑)。作中で行ったことは①後輩の女子社員のミスに 付けこみ、体を強要②自分の仕事の責任を史樹に押し付け③人のプライバシーをSNSを通じて拡散などなど。多少仕事面で優秀かは知らないがもう、さっさとクビにしろと思いました(笑)。そんな同僚を史樹が軍師から教えていただいた心理学でボコボコにするところがすごくスッキリしました。

心理学を用いて物語を展開させる方法が新鮮でした。特に同僚の雄山を黙らせるところが最高にすっきりしました(笑)。あと魅力的な女性キャラクター。会社の後輩、アイドルグループのメンバーそして主人公の妹、全員可愛かったです。特に妹は上品で礼儀正しい口調からにじみ出るブラコンの魂が感じ取れ今後のヒロインとの対面、会話が非常に楽しみになりました。少し残念だったのはヒロインが恋心を抱く過程があまりないように感じたところです。心理学を応用するといった作品の特徴上、人間関係を含めた社会のの問題が今後も出てくるかなと思います。大嫌いですが、雄山のようなキャラクターを出せるかがキーになるような気がします(笑)。


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