やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結1 感想 八幡が選ぶのは雪乃か結衣か? 八幡が本格的に2人に向き合う ifストーリー

ガガガ文庫

先に書いておくと、今回のやはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結1は面白いかどうか以前にガッカリでした。

というのは話の大筋がアニメ2期の特典小説とほとんど一緒だったからです。細かいところは違うと思いますが、私の感覚で7~8割くらいは一緒だったと思います。

おそらく、2巻以降は大きく変わっていくとは思いますが、過去の特典小説を元に書くなら事前に告知しておいてほしかったです。

まあ、面白かったですが。

今回の話は、もし八幡が恋愛的な意味で雪乃と結衣の2人に向き合った時にどちらを選ぶのかというifストーリー。ひねくれまくって恋愛作品なのかどうかもよく分からなくなった本編より、ストレートな内容となっています。

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何の障害もなく雪乃か結衣を選ぶとしたら

物語は奉仕部の関係が一旦落ち着いたクリスマス後、雪ノ下は半ば無意識に、由比ヶ浜はより明確に比企谷八幡という男子の存在に好意を持つようになった後の話となります。

本編ではここから雪ノ下の自立という問題でまたややこしくなります。そんな雪ノ下を必死で救おうと八幡は行動していく中で、同じひねくれもの同士放っておけなくなり、いつの間にか(恋愛的には)雪ノ下が勝つという、ガハマさんがまともに勝負できないままの決着となりました。

しかし、このifストーリーでは雪ノ下の自立という問題が顕在化する前に八幡に異性としてどちらが好きか選ばせようとする試みとなり、本編では遠慮がちだったガハマさんも多少、攻めの姿勢になります。

この作品にしては珍しく面倒くさい人間関係や考え方抜きで、恋愛を中心に展開されます。

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じわりじわり逃げ場が無くなる八幡

恋愛を中心に展開させるために重要なのは、超ひねくれ男比企谷八幡をどう雪ノ下や由比ヶ浜と向き合わせるか。

そのために、今回は外堀からじわりじわりと八幡を追い込んでいきます。

前提として、八幡は何となく三角関係には気づいていましたが、あまり意識しないようにしていました。

そこに、まずは中学時代に好きだった折本から「どっちが好きなの?」と聞かれ恋愛対象として2人を意識させられます。

その後、小町に「小町に気を使ったり、利用したりして逃げるな」と逃げ道をふさがれ、

最後に、悪魔の陽乃さんから「(どっちか)もう選んだ?」と聞かれ、この曖昧な関係性への結論を問われました。

このように、どんどん追い詰められていった八幡。本編よりは素直に雪ノ下、由比ヶ浜との関係に向き合おうとしていましたね。

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八幡の前では自然体な陽乃さん

本編と変わらず高校生の関係をずかずかと踏み荒らしていく、拗らせシスコンの陽乃さん

相変わらずの悪魔っぷりでしたが、雪乃の誕生日プレゼントを八幡と一緒に選んでいるときには、素の部分を出して、純粋に楽しんでいる気がしました。

陽乃さんは八幡は気に入っているのに対して、葉山には冷めた目で見ています。

この話でもスマホで服を見せた時に、葉山も八幡も

「いいんじゃない、かわいらしくて」

と同じ言葉を返しましたが、明らかに八幡の方に好感を持っていました。

恐らく理由としては、葉山が外っ面よく好意的に反応したのに対し、八幡は明確に皮肉を込めて言ったため。これは、葉山の外っ面だけでも人とは仲良くできるという考えと、八幡の外っ面だけで本当に人と仲良くできるわけがないという考え方の違いを表しているところだと思います。

陽乃さん的には後者の八幡の考えに同意なのでしょう。

何が言いたいかというと、陽乃さんみたいな面倒な人と付き合えるのって八幡くらいじゃない?ということ。

やはり俺の青春ラブコメは間違っている。陽 も発売が近そうです・・・!!!

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まとめ

というわけで余計な面倒くさい人間関係や考え方は無視して、八幡、雪乃、結衣の恋愛関係にフォーカスした「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結1」。

雪ノ下や由比ヶ浜が八幡周りの女性関係について言及したり、自分の知らないところで由比ヶ浜と八幡が出かけているのを知った雪ノ下が動揺したりと

「そう、これが見たかったんだよ!」

というシーンの連続で面白かったです。

ただ、冒頭にも書いたように1巻はほとんど特典小説の流れと一緒だったので、そこが不満でした。

早く2巻を出してほしいな。

・・・ちなみに、ゲーム化の話はどうなった?


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